マイクロソフトVBA組み込みでカスタマイズ容易に

日本MDLがアッセイエクスプローラーの最新版

 2000.04.13−大手コンピューターケミストリーシステム(CCS)ベンダーの日本MDLインフォメーションシステムズは、新薬開発で行われる生物学的アッセイ(評価分析)実験をリレーショナルデータベース(RDB)で統合管理することができる「アッセイエクスプローラー」(商品名)に、マイクロソフトのVBA(Visual Basic for Application)を組み込み、今月末から最新のバージョン1.1として提供を開始する。アッセイエクスプローラーの中からエクセルなどのウィンドウズアプリケーションのコンポーネントを自由に呼び出すことが可能で、ユーザー自身が簡単にカスタマイズや機能拡張を行うことができるようになる。

 アッセイエクスプローラーは、マニュアルアッセイからロボットによるハイスループットスクリーニング(HTS)、インビボ(生体内)までの生物実験に関するプロトコル、生データ、分析結果をRDBのオラクルで一元的に管理することができるソフト。

 柔軟なコンポーネントベースのモジュール型アーキテクチャーを採用しており、アプリケーションプログラミングインターフェース(API)を公開しているため、もともとカスタマイズや機能追加が容易ではあるが、今回VBAが組み込まれたことでその面での機能がさらに洗練されたことになる。

 例えば、アッセイエクスプローラーの中でVBAのマクロを記述し、エクセルを立ち上げてグラフを作成するなどの一連の動作を簡単に行わせることができる。オブジェクトコンポーネントを自由にコントロールする機能を利用して、複雑な統計処理のために外部の計算エンジンを呼び出したり、レポート機能をカスタマイズしたり、データ入力時にバリデーションのための機能を追加したり、特定の用途に合わせて入力画面をカスタマイズしたりすることが可能。