IT専門家向けの問題解決用ウェブサイト

アットマーク・アイティがサービスを開始

 2000.05.22−IT(情報技術)専門家向けのウェブサイトを運営するアットマーク・アイティ(本社・東京都渋谷区道玄坂1−12−1、渋谷マークシティウエスト17階、藤村厚夫代表取締役)が22日からサービスを開始した。この「@IT」(http://www.atmarkit.co.jp)は、ウェブマガジンとフォーラムを合体させたイメージのサイトで、企業内などのIT担当者が、業務の中で抱えるさまざまな問題を解決させ、自らのスキルアップにつながるようなコンテンツや各種サービスが提供されるもの。登録無料のメンバー制を採用しており、サイト内のすべてのサービスは無料。同社では、2000年度末までに月間訪問者数で50万人、登録ユーザー数で10万人の規模を目指していく。

 @ITは、専門性の高い話題によって6つのフォーラム(ウィンドウズ2000、XML、Linux、ナレッジマネジメント、ネットワーキング、ITビジネス)を設けている。それぞれ各分野での著名人が専属で担当してフォーラムをコーディネートしており、資料性の高いウェブマガジン形式の記事がコンテンツの中心となる。また、それに関連した各種情報を集積するとともに、メンバー同士のディスカッションなどを行えるようにしていく。

 記事を編集するに当たっては、アスキーなどでパソコン専門誌を担当していたスタッフを起用しており、優良なオリジナルコンテンツを多数揃えていく計画だ。フォーラムは、年度内にさらに4つほど増やす。

 @ITでは、基本的にメンバーからはお金を取らず、企業のスポンサーを募ってサービスを運営していく。具体的には、各フォーラムに対する中長期的なスポンサー契約、コンテンツのサブライセンスが中心になる。また、フォーラム内でレビューした専門書籍をオンラインで注文できるなど、ショッピングからも売り上げを得ていく。

 藤村代表取締役は「これからはバナーなどの単純な広告収入だけでは立ち行かない時代になる。われわれはサイトに集まる人々と、サイト内のコンテンツの中身で勝負していく」と述べている。