米リアルネームズが日本法人設立

インターネットキーワードサービスを5月から提供

 2000.04.13−米リアルネームズ(本社・カリフォルニア州、テッド・ウエスト社長兼CEO)が、100%出資で日本法人「リアルネームズジャパン」(本社・東京都港区西新橋1−2−9、日比谷セントラルビル13階、山田健雄社長)を設立、5月中旬から国内で本格的にサービスを開始する。同社はインターネットのアドレス入力を、一般消費者がわかりやすいキーワードで指定できるようにするサービスを提供する企業。電通と組んで、ブランド力のある大手企業に採用を働きかけていく。

 同社が提供するサービスは「インターネット・キーワード」で、米国ではフォードなどが採用している。長い英字のURLアドレスを入力する代わりに、車の商品名をそのまま入力するだけで、その車のホームページに一発でつながるというもの。

 リアルネームズは、あらかじめ特定のブラウザーメーカーおよびポータルサイトと契約しており、ユーザーが入力したキーワードは一端そのサイトで検索され、正しいURLに変換されて、特定のページにつながるという仕組み。

 市場に浸透している商品名やブランド名をそのままインターネット・キーワードとして利用できるため、消費者にとって情報へのアクセスが簡便になるだけでなく、企業側にも従来のブランド資産をインターネット時代に有効活用できるというメリットがある。

 現在、国内ではマイクロソフトだけと提携しているので、インターネットエクスプローラー以外のブラウザーからはこのサービスは利用できない。入力された日本語のキーワードはマイクロソフトのポータルサイトであるMSNを経由することになる。ただ、ユーザーがMSNと契約する必要はない。