NTT-MEがインターネットを介してペットに餌をやるシステム
ブロードバンド契約および機器設定からメンテナンスまで丸ごとサービス
2002.11.19−NTT-MEは、インターネットを介して自宅のペットの様子を観察したり、いつでも餌をあげたりすることができる「ペットコミュニケーションシステム iSeePet」(商品名)をアルファ・オメガソフト(本社・東京都港区、佐々木隆仁社長)と共同で製品化した。ルーターなどのネットワーク機器の選択・手配から接続・設定、設置工事・メンテナンスまでオールインワンでサービスする。価格は、初期費用が17万4,800円(カード分割可)に、月額3,900円が必要。順次低価格化も検討するが、当面はペットにお金をかける愛好家向けに売り込んでいく。
iSeePetの本体は、インターネットに接続可能な一種のアプライアンスサーバーで、Linuxをベースに映像を送信したり、ネットワーク経由で給餌装置を制御したりする機能が組み込まれている。本体内には1.2キログラムのペットフードを入れておくことができるほか、水を飲むためのタンクも付いている。この装置自体はアルファ・オメガソフトが開発した。
利用者はまず専用のインターネットサイトにアクセスする。自分のIDとパスワードを入力するだけで、自宅のiSeePetにつながる仕組みで、すぐにカメラからの映像をみることができる。操作のボタンは「ペットを呼び出すためのメロディーを鳴らす」「餌やり小」「餌やり大」の3つだけで、誰でも簡単に扱える。カメラでペットが餌を食べる様子を観察可能。iモードやJスカイ、ezウェブといった携帯電話からも同様に操作できるが、その場合の画像は静止画になる。
同社の説明によると、すでに提供中の「何処でもライブASPサービス」のインターネットカメラサービス「ゆうあいカメラ」の用途では、自宅のペットをみたいという利用者が多かったという。また、最近のカメラ付き携帯電話でも、使途の第1は「子供を撮る」、第2は「ペットを撮る」ということで、需要はあると判断した。ただ、ペット愛好家でインターネットのスキルを持つ人が少ないのではないかと見込んで今回のサービスを企画したということだ。
NTT-MEに頼らなくてもブロードバンド環境を構築・運用できる人は、iSeePet本体(11万8,000円)だけを購入してもかまわない。NTTグループ以外のプロバイダーからも利用は可能である。