2004年春季CCS特集:トムソンサイエンティフィック

来年1月から新サービス、医薬に関するあらゆる情報へアクセス可能

 2004.06.30−トムソンサイエンティフィックは、世界最大級の特許および学術文献データベースサービスを提供。ISI、ダウエント、カレントドラッグスなどのグループ企業から構成されており、医薬や化学の研究段階から開発プロセスにいたるまでの科学技術情報を総合的に提供している。

 とくに、来年1月からサービス開始する「Thomson Pharma」(トムソンファーマ)が注目製品であり、国内でも紹介活動を本格的に展開していく予定。これは、インターネットに接続して利用する情報サービスで、特許・文献・学会・会議録・化学構造など、とくに医薬品に関するあらゆる情報を自由に引き出すことができる。データには医薬関連企業の財務情報までも含まれており、ウェブベースのパーソナル化機能により、ユーザーは自分の業務に即したポータルをカスタマイズすることが可能。

 トムソングループの持つ豊富なデータベースを横断的に調べることができるため、ユーザーにとってはサービスを利用する際のコストパフォーマンスが高い。このため、同社では、大企業だけでなく中小規模の企業にも利用を広げていきたい考え。

 9月ごろにはベータ版が完成するため、その使い勝手や機能を実際に体験することができるようになるという。

 既存のデータベースやデータサービスも継続されるが、統合プラットホームとしてThomson Pharmaの普及・浸透に全力をあげる。

 同社の基本方針は、世界中の科学コミュニティにおける革新を推進するための技術提供のグローバルリーダーとして、科学者・研究者が効果的に仕事ができるようにサポートすること。その意味で、今回のThomson Pharmaは同社の企業理念を体現した製品として期待されるところだ。