日立ソフトが生命科学情報マイニングのSIサービスを開始
DNASIS GeneIndexをインハウスで利用、ユーザーDBとも統合
2004.08.06−日立ソフトは5日、膨大なライフサイエンス関連情報をテキストマイニング技術で網羅的に検索できるようにした「DNASIS GeneIndex」(ジーンインデックス)のサービスを強化し、これまでのASP(アプリケーションサービスプロバイダー)形式に加え、ユーザーの研究所内などに設置できるインハウスシステムを実現するためのシステムインテグレーション(SI)サービスを開始したと発表した。セキュリティ面が強固になるほか、社内で蓄積した情報を統合できるなどの利点がある。費用は4,700万円からで、初年度5億円の売り上げを見込んでいる。
DNASIS GeneIndexは、2002年8月にASP形式で開始したサービスで、遺伝子やたん白質、疾患などに関する世界中のデータベースを収集・整理・関連付けしたもの。テキストマイニング技術を用いて網羅的な情報検索を実現することで、これまで見逃していた知見を発見することにもつながるという。ただ、「よりセキュアな環境で利用したい」、「さまざまな検索要求を満たすために計算機を占有したい」、「社内で収集した実験データや独自データベースを公共データベースと統合して検索したい」などの要望が寄せられていた。
今回のSIサービスは、これまで日立ソフトのデータセンター内に格納していたデータベース情報を、顧客に設置したサーバー内にネットワーク経由で複製し、ユーザーが社内の閉鎖型ネットワーク内で自由に利用できるようにするもの。専用のソフトウエア開発環境(SDK)を活用することにより、顧客データベースとの統合作業も短期間(従来の約半分の期間)で行えるようになったという。
また、クライアントソフトとして、DNA配列情報解析ソフト「DNASIS Pro」、発現統計解析ソフト「DNASIS Stat」から「DNASIS GeneIndex」を利用できるようになった。このため、ウェブ環境では難しかった多彩なグラフィカル表示機能を駆使することが可能。