東京高裁がトライポスのFlexX販売差し止め命令
医薬分子設計研究所らの訴えを認める、特許権間接侵害に該当
2004.07.14−東京高等裁判所が、トライポス社のドッキングシミュレーションソフト「FlexX」の国内における販売差し止めを命じた。医薬分子設計研究所などが特許に抵触しているとして、トライポスの総代理店である住商エレクトロニクスを訴えていたもの。今年の2月27日に判決が出ており、現在同製品の販売は行われていない。 ソフトウエアの媒体(この場合はCD-ROM)を対象とする差し止めが認容された判例として非常にめずらしいケースになるという。
本件は、「生体高分子−リガンド分子の安定複合体構造の探索方法」特許発明の技術範囲を侵しているとして、医薬分子設計研究所らが控訴していたもので、販売差し止め請求を棄却した東京地裁(原審)の判決を覆し、間接侵害に当たるとして東京高裁が差し止めを認めた。
事実関係は以下の資料を参照されたい。
●平成15年(ネ)第1223号 特許権侵害差止請求控訴事件:判決文
●「生体高分子−リガンド分子の安定複合体構造の探索方法」特許公報
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●平成13年(ワ)第21278号 特許権民事訴訟事件:差止請求を棄却した地裁判決文