2005年春季CCS特集:マトリックスサイエンス
プロテオーム研究を総合支援、LIMS機能も提供
2005.06.27−マトリックスサイエンスは、英国のプロテオーム解析支援システムベンダーの日本法人として昨年に設立された。質量分析(MS)データからたん白質を同定するためのツールと、データ管理のためのプラットホーム製品までを幅広くラインアップしている。今後は研究用途だけでなく、臨床分野などへの応用も期待されている。
小規模のLIMS(研究情報統合管理システム)として利用できる「Mascot Integra」は、今年の7月−8月にいよいよ出荷が開始される予定。21CFRパート11にも対応したオラクルベースのシステムだが、研究室単位で安価に導入することができる。
また、やはり新製品として7月のリリースが予定されているものに、「Mascotディスティラー」がある。実際の研究に用いる試料では、アミノ酸配列に修飾が加わっていたり、ミューテーションが生じていたりするためにデータベースと合致せず、うまく同定できないというケースも少なくない。このソフトでそうした状況に対処することが可能だという。
主力製品の「Mascotサーバー」は今月にバージョンアップが行われ、とくにセキュリティ機能が強化された。ヒットリストをCSVやXML形式で出力する際などにユーザー権限をコントロールすることが可能。
今後、同社では、製品をフルに使いこなしてもらうためのフォローアップを重視し、トレーニングセミナーなどを開催していきたいとしている。