2005年春季CCS特集:サイエンス・テクノロジー・システムズ

北海道に研究拠点開設、共同研究事業で成果

 2005.06.27−サイエンス・テクノロジー・システムズ(STS)は、今年4月に北海道産官学恊働センター(コラボ北海道)内に本格的な研究拠点を設けた。

 同社は、北海道において「機能糖鎖データベースの開発」や「NMRスクリーニングと誘導適合構造解析に基づく抗がん剤デザイン」など4つのプロジェクトに参画しており、子会社の北海道STSを設立して実際の研究業務を行っている。

 今回の拠点も北海道STSとして開設したもので、ドライ系とウェット系の両方の研究体制が充実したことになる。現地のスタッフも4人から8人へと倍増させた。

 これらの共同研究を通して、社内の研究者の育成が進んできたこともこの間の成果で、具体的には設立以来、3人が博士号を取得、さらに3人がドクターコースで学んでおり、ほかにも4人の有望株が育ってきているという。

 将来的には、共同研究で得たノウハウを独自のビジネスへと転換できるようにすることが目標になるということだ。

 一方、パッケージソフト事業は、試薬管理システム「Reatop」と検体・試験管理システム「TDAMS」の2種類を販売している。マイクロソフトのアクセスをベースにしたパーソナル志向のソフトだが、コーポレートレベルの要求にこたえるためにオラクル版も開発した。

 Reatopは7月にバージョンアップ予定で、ユーザーの要望を取り入れて操作性の改善を図った。毒劇物管理機能も追加されている。