ヒューリンクスがHyperChemベースのSBDDソリューション
たん白質モデリングからドッキング解析まで、再現性・論理性重視
2006.09.22−ヒューリンクスは、国内で多くのユーザーを持つ分子モデリングソフト「HyperChem」(加ハイパーキューブ社)をコアとしたストラクチャーベースドラッグデザイン(SBDD)ソリューションを販売開始した。創薬の標的となるたん白質構造をホモロジーモデリングで構築し、医薬品と相互作用する活性部位を探索、候補化合物群のドッキング解析までを高度なGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)環境で実行することができる。
今回のソリューションを開発したのは、国内のベンチャーである分子機能研究所(辻一徳代表)で、トップレベルの研究成果および研究手法を世界に先駆けて盛り込んだものだという。
具体的な製品としては、再現性と論理性を重視したホモロジーモデリングソフト「Homology Modeling for HyperChem」(プロ版は一般用48万円、教育用24万円、通常版は一般38万円、教育19万円、学生9万5,000円)、標的たん白質と医薬候補化合物との結合様式を相互作用エネルギーの観点から推定し、リード最適化などの高度な創薬支援を実現する「Docking Study with HyperChem」(初期導入費用が一般150万円、教育100万円、年間ライセンスが一般50万円、教育30万円)がある。
また、候補化合物あるいは結合している周辺の構造を量子化学的に精密に解析するため、Gaussianとのインターフェース(一般7万円、教育3万5,000円)、ONIOM計算インターフェース(一般11万円、教育5万5,000円)も用意されている。
なお、HyperChemおよびGaussianは別売りとなる。