2008年春CCS特集:シミックス・テクノロジーズ・ジャパン
電子ノート最新統合版登場、プラットホーム移行促進
2008.06.25−米シミックス・テクノロジーズは、昨年10月にシミックスとMDLが合併して新体制に移行。両社の日本法人も今年1月に統合され、シミックス・テクノロジーズ・ジャパンとして正式に発足した。シミックスの“ソフトウエア”、“ツールズ”、“リサーチ”の3事業を連携させつつ発展させていく。
ソフトウエア事業の中でとくに注目されるのが電子実験ノートの「SymyxNotebook」。旧シミックスと旧MDLの技術をもとにした統合製品である最新バージョン6がすでにリリースされている。テンプレートを利用することにより、1つの製品で合成部門、プロセス化学、分析部門、製剤部門、生物部門など各部署の異なるニーズに対応できる柔軟性を備えている。セクションという単位で画面を自由にレイアウトできることも特徴。
反応検索など、データベースエンジンにはMDLの技術が生かされており、使いやすさと性能の両面において、市場で最も最先端の製品に仕上がっているという。
一方、化学情報管理のためのプラットホームである「SymyxIsentris」は、今年の夏に最新バージョン3.1がリリースされる。既存機能の強化とともに、新機能としてパーソナルデータベース機能が搭載される。手元のパソコン上でローカルに化合物管理ができる機能で、中小企業や大学の研究室などで便利に活用できる。これにより、旧プラットホームのISISからの機能移行がほぼ完了したことになり、今後はIsentrisへの更新が一気に進みそうだ。
また、Isentrisをベースにした化合物登録システム、試薬をはじめとする研究資材管理システムなど、ワークフロー製品群も着々と機能強化されている。