マルタのGFIソフトウェアが日本市場に進出
包括的なセキュリティソリューション、高品質・低価格武器にSMB市場に特化
2008.07.11−マルタ共和国のセキュリティソフトベンダー、GFIソフトウェアは9日、ネクスト・イット(東京都品川区、仲西敏雄代表取締役)と代理店契約を締結し、日本市場に進出したと発表した。中堅・中小企業向けのSMB市場で豊富な実績を持ち、高性能・高品質の製品を低価格で提供することを武器としている。コンテンツセキュリティ、ネットワークセキュリティ、メッセージングの3分野に対応した製品群を包括的に揃えていることも特徴。3年以内に、日本市場で年間5億円の売り上げを目指している。
GFI社は1992年の設立。ワールドワイドで6,000万米ドルを超える売上があり、12万社/3,700万シート以上の導入実績を擁している。記者会見したポール・A・サラベリ副会長によると、「これまでに150以上のアワードを受賞した定評のある製品群で、われわれ以上にSMB市場の要求を理解しているベンダーはいない」と話す。
具体的な製品としては、コンテンツセキュリティ分野で、スパム対策の「GFI MailEssentials」、ウイルス対策の「GFI MailSecurity」、HTTP/FTPのリアルタイム監視を行う「GFI WebMonitor」、メッセージングソリューション分野で、グループウエアなどのアプリケーションにFAX自動送受信機能を組み込める「GFI FAXmaker」、大量の電子メールを保管する「GFI MailArchiver」、ネットワークセキュリティ分野で、ぜい弱性チェック/パッチ管理/監査の3機能を統合した「GFI LANguard」、イベントログを監視・管理する「GFI EventsManager」、USBメモリーなどの外部デバイスを制御する「GFI EndPointSecurity」、ネットワークの障害や異常を監視する「GFI NetworkServerMonitor」がある。
このうち、エンドユーザーが操作するメールアーカイブ製品「GFI MailArchiver」(25メールボックスで14万6,370円から)は日本語化がなされている。その他のソフトはすべてサーバー製品となるため、当面は英語版のまま販売していくが、「GFI EndPointSecurity」(25ユーザーで16万9,365円から)や「GFI EventsManager」(3IPで17万3,460円から)など、電子記録の取り扱いに関する法令順守に役立つシステムについては、次期バージョンのタイミングで日本語化を実現したいとしている。