富士通九州システムズがADMEデータベースのバージョン15を提供
データ件数約7万件に拡大、種差の違いによる研究に寄与
2009.07.30−富士通九州システムズ(FJQS)は、オンラインで利用できるADME(吸収・分布・代謝・排出)データベースサービス「ADMEデータベース」の最新バージョン15を提供開始した。ヒト、ラット、マウスのデータを中心に約8,000件を追加しており、データ件数は約7万にまで増加。ヒトと動物の薬物吸収や代謝の違いを比較することにより、動物実験の結果を臨床に応用する際などに重要な知見が得られるという。
このサービスは、2005年10月からASPサービスとして事業化されており、1年に4回のペースでデータベースが更新されてきている。データの中味は、クロアチアのレンディック博士が文献から収集したヒトの薬物動態関連たん白質および薬物の情報をまとめたもの。
主要な代謝酵素であるチトクロームP450 3A4(CYP3A4)や主要なトランスポーターであるP糖たん白(MDR)の試験管内実験データを継続的に収録しているほか、さらに多種類の代謝酵素、トランスポーターを収載している。
利用料金は、全データベースにアクセスする場合、企業および国立研究機関向けが年間157万5,000円、教育機関向けは年間52万5,000円となっている。同社では、年間30契約の販売を目標としている。