アスペンテックジャパンがプロセス業向け製造・SCM最新ソリューション
統合環境で高度制御ソフト活用、石油業向けSCM大幅強化
2009.07.30−アスペンテックジャパンは、プロセス産業向けの統合ソリューション「aspenONE バージョン7」の製造およびサプライチェーンマネジメント領域をカバーするスイートパッケージ「aspenONE V7 MSC」を新たに提供開始した。不透明な需要環境の中で生産活動の全社的な最適化を図ることができで、各ソフトの活用により経営利益の拡大などに結びつけることが可能だとしている。
aspenONE V7 MSCには、プラントの高度制御とオンライン最適化のためのソフトウエア、バッチプロセス向けの製造管理システム、さらに製油所向けのプランナー/スケジューラー/配送スケジューラー/トレーラー−などが含まれており、大規模な連続プラントからバッチ型のマルチパーパスプラントまで、幅広いプロセス製造業に対応。
とくに高度制御では、定評のある「DMCplus」、「Apollo」、「State Space」の3種類の制御ソフトを単一の統合環境で使用することができるため、簡単でしかも効率的な運用が可能。オンライン状態で制御ソフトの動作状況を監視・診断し、問題点が発見された場合には再モデル化を行って、高度制御の効果を最適に維持し続けることができるようになっている。
また、バッチプロセス向けの製造管理機能では、統合化されたワークフローによって、バッチプロセスを可視化し、正確に管理することが可能。海外のメガファーマからもすでに引き合いが寄せられているという。
一方、石油会社向けサプライチェーンマネジメント(SCM)については、製造−販売統合型のソリューションとして一段と高度化され、市場変化に対応したスピーディーな意思決定を通して全社的な利益向上にさらに貢献できるシステムとなった。高精度な組織モデルを組み合わせることで、特定の原油を複数の製油所に最適配分することによりその原油の価値を最大化するなど、サプライチェーンの意思決定の動機、コスト、および影響を正確に見定めることが可能だという。
aspenONE V7 MSCは、マイクロソフトをはじめとする各社の仮想化技術に対応しているため、短期間での導入が可能。また、“Aspen Licensing Center”によって、スイートに含まれる各ソフトの利用状況を簡単に把握し、ソフトウエア投資を効率化できるようになっている。