日立ソリューションズが協働学習支援ソリューション

電子黒板とタブレット端末を連携、ワンクリックで教育コンテンツ配信

 2012.09.15−日立ソリューションズは12日、電子黒板とタブレット端末を活用した協働学習支援ソリューションを開発、4ヵ国語(日本語、英語、中国語、トルコ語)で製品化し10月1日から発売すると発表した。教師が電子黒板やパソコン上のコンテンツを生徒のタブレット端末に配信し、生徒が書き込んだ回答や意見、感想などを電子黒板にフィードバックすることが可能。それらの情報を学級全体で共有し話し合う協働学習を実現することができる。ソフト価格は27万900円で、1台の教師用パソコンと50台の生徒用タブレット端末が使用できる。

 今回開発した「StarBoard Student Tablet Software」(商品名)は、2009年度補正予算で全国の小中学校に導入された電子黒板の利活用を推進させるためのソリューションで、文部科学省の新しい学習指導要領にも沿ったものだという。

 自社製品の電子黒板「StarBoard」を利用すれば図形や文字の成形、オフィスソフトとの連携などの便利な機能を使うことができるが、基本的には他社の電子黒板でも利用可能で、タブレット端末もiPad/Androidと機種を選ばない。教師用パソコンもWindowsとマックの両方に対応しているため、学校内の既存のIT設備をそのまま生かすことができる。

 実際の使い方としては、教師が写真や画像、手書きデータをワンクリックでタブレット端末に配信。端末に表示されたコンテンツを使って、生徒同士で教え合うグループ学習を行わせることで、情報を整理する力、表現する力、理解する力などの育成を助ける。また、生徒が回答した内容を電子黒板に表示し、学級全体で考え方や知識を共有したり、考え方の違いに気づかせたりすることも容易になる。

 さらに、教師は任意のタイミングで生徒の回答を記録し、比較することができるため、やり直したところや間違えたところなどを確認し、それぞれの生徒に合った指導に役立てることができるという。

 販売戦略としては、海外市場も重視する。とくに、米国は教室単位で電子黒板が入っている場合が多く、タブレット端末の普及度も高い。加えて、トルコについては国策として全校に電子黒板を配備し、1人1台のタブレット端末を配布するプロジェクトを進めていることから、速やかに対応することにした。一方、国内についてもタブレット端末の普及状況をにらみながら着実な浸透を図る考え。同社のStarBoardは70ヵ国で累計21万台の販売実績があり、世界シェアも3位につけている。

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<関連リンク>:

日立ソリューションズ(StarBoard 製品紹介ページ)
http://www.hitachi-solutions.co.jp/starboard/sp/


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