富士通九州システムズが「ADMEデータベース」バージョン34
薬物代謝・薬物相互作用情報を手軽に入手、約2,600件のデータを追加
2014.04.02−富士通九州システムズ(FJQS)は、4月1日に「ADMEデータベース」を機能強化し、バージョン34として新発売した。薬物代謝に関する情報を簡単に得ることができ、医薬品開発のスピードアップに貢献する。年に4回データが更新されるが、今回のアップデートでは新たに約270の文献から約2,000件の非臨床薬物代謝データと、約600件の臨床薬物相互作用データが追加された。
「ADMEデータベース」は、ウェブブラウザーにキーワードや化学構造を入力することで効率的に目的とする情報を収集することが可能。データベースの中味はクロアチアのレンディック博士が作成しており、ヒトの主要な薬物代謝酵素であるチトクロームP450を中心に、約10万4,000件の試験管内実験のデータが登録されている。
とくに、新薬研究の過程で、臨床上で問題となる有害な薬物相互作用を避けるため、試験管内反応で阻害の強さを測り、薬物相互作用を予測する際などに威力を発揮する。実際には、試験管内で問題がなかった場合でも、ヒト臨床上での薬物相互作用で重篤な副作用が発現するケースがあるため、試験管内反応の阻害データとヒト臨床の薬物相互作用データの両方を比較できる「ADMEデータベース」の機能が高く評価されているという。
利用料金は、年間契約で企業/国立研究機関向けが162万円(薬物代謝酵素/トランスポーター/キネティックデータベース)および194万4,000円(薬物相互作用データベース込み)、教育機関向けは薬物相互作用データベース抜きで同54万円。
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富士通九州システムズ(ADMEデータベースの商品紹介ページ)
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