同社は、2012年7月から業界に先駆けてiPhone／iPad向けの「iSpartan」を製品化していた。これは、分子構造を指でスケッチし、それを三次元構造に変換。配座解析を行うほか、サーバーに接続してデータベース検索や各種情報を閲覧する機能を備えている。研究・教育用途で使われる本格的な分子モデリングソフトの最新版「Spartan '14」（Windows 8/8.1 対応）にも、これと同様のタッチ操作が採用されている。
ウェイブファンクションが化学学習用アプリをシリーズ化
iPadで「化学」に触れる、1本400円で約10種そろえる
2014.05.29−ウェイブファンクションは、高校や高専、大学の生徒のための化学教育向けiPad専用アプリをシリーズ化し、「ODYSSEY for the iPad」の名称でアップルのiTunes Store経由により販売開始した。分子シミュレーションを組み合わせた電子学習システムとして製品化された「ODYSSEY」の教材コンテンツをベースに、タブレットで楽しめるアプリとして再編集したもの。1本400円ほどの価格で、10種類ほどのアプリが提供されている。
同社は、2012年7月から業界に先駆けてiPhone／iPad向けの「iSpartan」を製品化していた。これは、分子構造を指でスケッチし、それを三次元構造に変換。配座解析を行うほか、サーバーに接続してデータベース検索や各種情報を閲覧する機能を備えている。研究・教育用途で使われる本格的な分子モデリングソフトの最新版「Spartan '14」（Windows 8/8.1 対応）にも、これと同様のタッチ操作が採用されている。
今回の「ODYSSEY for the iPad」は、タブレット対応アプリの第2弾に当たる。「ODYSSEY」自体は教師用と生徒用のパソコンをネットワーク化して使用する電子学習システムだが、今回のアプリはその教材をテーマごとに切り出したようなイメージ。生徒の自習用の教材として製品化されたようだ。
具体的には、「Atomic Orbitals」（原子軌道編）、「Electron Sharing」（電子共有編）、「VSEPR Theory」（原子価殻電子対反発理論編）、「Multipul Bonds and Resonancve」（多重結合と共鳴編）、「Substances」（身近な物質編）、「Elements」（周期表と元素編）、「Lattices」（結晶格子編）、「Functional Groups」（主要な官能基と代表的な化合物編）、「Property」（化合物のプロパティ編）、「Ionic Solids」（イオン結晶編）があり、それぞれ約400円でダウンロードできる。
こうしたアプリに触れることで、「化学」好きになる生徒が増えればと期待したいところだ。
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