日本マイクロソフトが「Surface Pro 3」を7月17日から発売
PCを置き換えるタブレット、あらゆる面でパワーアップ
2014.06.03−日本マイクロソフトは2日、従来機種よりも薄く軽く画面も大きくなったタブレットPCの新モデル「Surface Pro 3」を7月17日から日本で発売すると発表した。「PCを本格的に置き換えるタブレット」をコンセプトに開発されたもので、価格は一般向けモデルの下位機種が9万1,800円、最上位モデルは20万2,800円。同社の樋口泰行社長は「今度の機種はヤバい! すごい!」と自信をみせた。
製品発表に合わせて来日した米マイクロソフトのSurface&Windowsハードウエア セールス&マーケティング担当ゼネラルマネジャー(GM)のブライアン・ホール氏は、「一歩進んだことをしたいユーザーは、自己実現に向けた生産性を発揮するためにはPCの機能が必要だとわかっているが、それでもタブレットを使いたいという悩ましい思いを抱いていた。Surface Pro 3はそうした人たちのために開発したもので、タブレットでありながらPCを置き換える性能を凝縮させた」と説明。
前機種のSurface Pro 2に比べ、薄さが13.5mmから9.1mmに、重さが907gから800gに、ディスプレイサイズが10.6インチから12インチ(2160×1440ドット)へと進化している。CPUにはCore i3 とi5のモデルに加え、Core i7搭載機がラインアップされており、クリエイター向けのグラフィックスソフトやエンジニアリング用途のCADソフトなど、重量級のWindowsアプリケーションを稼働させられる性能を備えているとした。
さらなる省電力設計によりバッテリー寿命が最大9時間へと延長されているほか、排熱効率も30%高められており、高性能CPUを採用しながらも発熱や騒音は抑えられている。また、前モデルで2段階(24度と40度)に開いたキックスタンドが改良され、最大150度までの無段階で角度調節が可能。キーボードになるタイプカバー(別売り1万2,980円)は厚さ3mmでバックライト付き。マグネットで本体に固定できるようになったことで、膝の上でも安定して文字を打つことができる。
また、ホールGMは、「Surface Pro 3は、PCを置き換えるだけでなく、紙とペンをも置き換える」と強調。「本体をタテにするとちょうど一般的なノートのサイズになる。新設計の専用ペンは、高級感のある材質(アルミニウム製)で自然な使い心地を重視して、書くことが楽しくなるようなペンに仕上げた」とした。ペンのお尻を1回ノックすると、ロック状態からでもOneNoteが起動、2回ノックすると画面をキャプチャーし、OneNoteに自動的に貼り込む機能が組み込まれている。
一方、プリインストールソフトとしては、Word、Excel、Outlook、PowerPoint、OneNoteが含まれる「Office Home and Business 2013」、MetaMojiの手書きノートアプリ「Note Anytime」が付属する。
OSはすべて Windows 8.1 Pro Update(64ビット版)で、詳しいモデルと価格は、一般向けのCore i3/メモリー4GB/記憶域64GBモデルが9万1,800円(この機種のみ8月発売予定)、Core i5/メモリー4GB/記憶域128GBモデルが11万1,800円、Core i5/メモリー8GB/記憶域256GBモデルが13万9,800円、Core i7/メモリー8GB/記憶域256GBモデルが16万4,800円、Core i7/メモリー8GB/記憶域512GBモデルが20万2,800円。きょう3日の午前0時から予約開始される。
法人向けはOfficeが付属しておらず、Core i5/メモリー4GB/記憶域128GBモデルが10万800円、Core i5/メモリー8GB/記憶域256GBモデルが12万8,800円、Core i7/メモリー8GB/記憶域256GBモデルが15万3,800円、Core i7/メモリー8GB/記憶域512GBモデルが19万1,800円となっている。9日から受注開始する。
なお、今回のSurface Pro 3 発売に当たり、前モデルのSurface Pro 2 は在庫限りの製造終了になるが、WindowsRTを採用したSurface 2 は引き続き販売される。同社では、Pro 2 は品薄が続いて入手しづらかったが、Pro 3 では供給状況は改善されるとした。
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<関連リンク>:
日本マイクロソフト(Surface製品情報ページ)
http://www.microsoft.com/surface/ja-jp