パロアルトネットワークスが企業向けセキュリティ指南書を無償提供

もはや経営課題、経営層に意識変化促す

 2016.12.22−パロアルトネットワークスは20日、企業の経営層に向けて、実践的な視点でサイバー攻撃からの最適な防御について解説したセキュリティ指南書「マネジメントのためのサイバーセキュリティ」の冊子体およびPDF版を出版し、無償で提供開始したと発表した。同社が昨年、ニューヨーク証券取引所と共著で発行した米国版の一部を翻訳するとともに、新たに国内の官民有識者に執筆を依頼し、日本版としてまとめたもの。サイバー犯罪が蔓延し、実際の被害も拡大している現在、セキュリティは単に技術的な問題ではなく、重要な経営課題の1つだと認識する必要があるという。

 「マネジメントのためのサイバーセキュリティ」(Navigating the Digital Age : The Definitive Cybersecurity Guide for Directors and Officers)は約300ページの書籍で、編集・発行はパロアルトネットワークス。同社の齋藤ウィリアム浩幸副会長が中心になって制作したもので、日本版の外部執筆陣として、サイバーディフェンス研究所の名和利男上級分析官、NTTの横浜信一特別参与、日本経済団体連合会の梶浦敏範サイバーセキュリティに関する懇談会座長らが寄稿している。

 内容は、セキュリティマネジメントやインフラストラクチャー、IoTセキュリティ、リスクマネジメント、法的規制の考察や攻撃防御など、ビジネスを進める上で避けられないトピックについて、幅広い分野の専門家による実践的なアドバイスを掲載。サイバーセキュリティのベストプラクティス集となっている。

 とくに、サイバーセキュリティを技術課題ではなく経営課題だととらえ、経営会議などで積極的に話題にするほか、脅威にさらされた事例や情報を企業間(同業種など)で共有する取り組みが重要だなどと指摘されている。

 なお、目次の大項目をあげると、サイバーセキュリティの現状、企業経営とサイバーセキュリティ、ベストプラクティス設計、インシデントレスポンス、サイバーリスクマネジメントにおける投資判断、サイバーリスクと従業員教育、サイバーセキュリティと法的側面、重要インフラとサイバーセキュリティ−となっている。

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<関連リンク>:

マネジメントのためのサイバーセキュリティ(PDF版ダウンロードページ)
http://go.paloaltonetworks.com/securityguide

パロアルトネットワークス(日本法人トップページ)
http://www.paloaltonetworks.jp/


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