米シュレーディンガーが武田薬品工業と共同研究契約

武田がターゲット情報を提供、インシリコ創薬で成果目指す

 2017.07.26−米シュレーディンガーは20日、武田薬品工業と複数の創薬標的に関する複数年の共同研究契約を結んだと発表した。武田薬品が重点疾患領域とする複数の創薬標的に関する構造生物学情報(タンパク質結晶構造)を提供し、シュレーディンガーがそれに基づいた創薬研究を実施する。具体的な成果が得られた場合、武田薬品は対象プログラムの開発・販売に関する独占的なオプション権を有するかたちになる。

 今回の共同研究に関し、武田薬品側はシュレーディンガーの機動性、創薬探索における実績、革新的な計算化学の基盤技術を評価したとコメントしている。

 研究自体はシュレーディンガーが実施するが、武田薬品はターゲットの構造情報を提供するなど、社内の構造生物学に関するチームと疾患領域の専門性を活用して、シュレーディンガーの研究をサポートする。

 このプロジェクトが成功した場合、武田薬品は前臨床、臨床および販売のタイミングに応じた最大1億7,000万ドルのマイルストーン(プログラムごと)並びに売上に応じたロイヤリティを含む経済条件で、シュレーディンガーからプログラムの権利を独占的に買い取るオプション権を有しているという。

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<関連リンク>:

シュレーディンガー(トップページ)
https://www.schrodinger.com/

武田薬品工業(トップページ)
http://www.takeda.co.jp/


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