デルが中堅企業向けクラウドサービス

クラウド事業者3社と協業、システム担当者ゼロでも利活用促進

 2017.07.01−デルは6月30日、中堅企業のクラウド利活用を促進するため、ラクス(東京都渋谷区、中村崇則社長)、カゴヤ・ジャパン(京都市中京区、北川貞大社長)、エックスサーバー(大阪市北区、小林尚希社長)との協業に基づくサービスを開始すると発表した。クラウドサービスに移行しやすい業務を選んでメニュー化したことが特徴。中堅企業専任の「インサイドセールス」部隊を50人増員し、それぞれの顧客に合わせた最適な提案を行う。

 同社の調べによると、中堅企業のクラウド導入は遅れており、74%が未利用という結果が出ている。その一方、システム担当者が1人以下の企業が約3割もあり、日常業務に忙殺されてクラウドなどの新技術を検討する時間がないという実態も明らかになったという。

 そこで、潜在需要は大きいと判断。昨年の総務省調査に基づき、クラウド用途の上位7割を占めるファイル保存、電子メール、サーバー利用、スケジュール共有、社内情報共有、データバックアップ−に絞って、まずサービスを提供することにした。

 今回、3社をパートナーに選んだのは、中堅・中小企業分野ですでに高い実績を持つこと、サービスにコスト優位性があること、双方の狙う顧客層が一致していること、デル製品の経験や運用の親和性が優れていること−などが利用になったという。

 具体的なメニューとしては、経費精算・交通費精算で「楽楽精算」(ラクス)、帳票発行・給与明細で「楽楽明細」(ラクス)、ワークフローで「働くDB」(ラクス)、メール関係で「メールエンタープライズ」(カゴヤ・ジャパン)と「メールディーラー」(ラクス)、グループウエアで「desknet's NEOプラン」(カゴヤ・ジャパン)、ナレッジ共有で「PukiWiki」(エックスサーバー)、ホームページ/ブログで「WordPress」(エックスサーバー)、ファイル管理で「ファイル管理プラン」(カゴヤ・ジャパン)、バックアップで「クラウドバックアップ」(カゴヤ・ジャパン)となっている。これらの販売からサポートまで、デルが窓口になってワンストップで行う。

 デルのインサイドセールス部隊を活用することにより、システム担当者が1人あるいはゼロの企業でも、安心にクラウドが利活用できるようにしていくという。

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<関連リンク>:

デル(トップページ)
http://www.dell.co.jp

ラクス(トップページ)
https://www.rakus.co.jp/

カゴヤ・ジャパン(トップページ)
https://www.kagoya.jp/

エックスサーバー(トップページ)
https://www.xserver.ne.jp/


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