AvastがVPN製品「HideMyAss!」を国内販売

公衆無線LANにおけるプライバシー保護、900以上のサーバーを展開

 2018.11.17−個人向けセキュリティソフト会社のAvast Software Japanは15日、パソコンやタブレットで公衆無線LANを安全に利用するための仮想プライベートネットワーク(VPN)製品「HideMyAss!」(HMA!)を国内で本格的に発売すると発表した。世界220ヵ国以上、280ヵ所以上に900以上のサーバーを置いており、セキュリティが不安な国に旅行したとしても安全な通信が確立されるという。Windows、Mac、iOS、Android、LinuxとOSを選ばずに、1ライセンスで5台のデバイスを利用できる。

 同社は、1988年にチェコで設立されたベンダーで、今年5月にロンドンに上場。無料のウイルス対策ソフトなどで知られており、追加機能を有償で提供する“フリーミアム戦略”と呼ぶビジネスモデルを採用している。ワールドワイドでは、パソコン向けで2億9,000万、モバイルデバイス向けで1億4,500万のユーザーベースを持つ。日本にも580万人の利用者がおり、今年5月には日本語によるテクニカルサポートセンターも開設している。

 今回の「HMA!」は2015年に買収して戦列に加えた製品。同社では、販売を開始するのに先立ち、国内のオンラインユーザー約5,000人に調査を実施したところ、喫茶店などの公共エリアで無料Wi-Fiサービスに接続したことがある人が29.3%いることがわかった。このうち、無料Wi-Fiのリスクを認識している人が86.8%に達したが、それでも47.5%がパスワード不要の無料Wi-Fiに接続することを選ぶと答えたという。また、VPNの認知度に関しては、VPNの利用目的を知らない人が32.5%で、VPNを使用している公共Wi-Fiユーザーはわずか5.9%だった。

 「HMA!」は、インターネット上のやり取りを匿名化するもので、ログインの認証情報やカードなどの取り引き情報、閲覧履歴や通信内容などの個人情報を外部からのぞき見ることができなくなる。実際の利用時には3つのモードがあり、最も近くの利用可能なサーバーに接続する迅速・快適なインスタントモード、接続するサーバーをあらかじめ設定できる接続先モード、さらに検閲のある国や言論の自由が制限された国に居住あるいは旅行した際に、国外の安全なサーバーに接続できる自由モードが用意されている。自由モード使うと、ウェブサイトやニュースコンテンツのブロックが解除されるという。

 また、第三者による位置情報の追跡を困難にするIPシャッフル機能、VPNサーバーの障害発生時にインターネット接続を即座に切断するキルスイッチ機能なども搭載している。

 利用料金は月額制で、1年間ライセンスは月額813円などとなっている。

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<関連リンク>:

Avast(日本語トップページ)
https://www.avast.co.jp

Avast(HideMyAss! 製品情報ページ)
https://www.hidemyass.com/ja-jp/index


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