日本テラデータが次世代アナリティクスプラットホーム
“答え”を得る「Teradata Vantage」、分析環境を統合
2018.11.09−日本テラデータは7日、次世代アナリティクスプラットホームとして、新たなブランド戦略に基づく新製品「Teradata Vantage」を国内で提供開始したと発表した。従来製品であるTeradata DatabaseやTeradata Asterで構成されていた機能を統合するとともに、ビッグデータを自在に扱い、ユーザーがビジネス課題に対応する「答え」をいつでもどこでも引き出すことができるという。同社ではこれを定義して“パーベイシブ・データ・インテリジェンス”と名づけており、実際に具体化するためのコンサルティングサービスを含め、国内でも強力に推進していく。
国内でも最近、データ駆動型の経営を実現したいという企業が増えているが、効果的なアナリティクスを実践するのに必要かつ適切なデータをいかに揃えるか、また実際の経営課題に対応できるアナリティクスが複雑であり、最適な分析方法の選択や多様なツールを使い分けるなどの問題があった。
「Teradata Vantage」はアナリティクスを統合するプラットホームとして設計されており、ユーザーは単一の接続先としてSQLエンジンにアクセスするだけで、内容に応じて処理が機械学習エンジンやグラフエンジンに振り分けられ、180以上の事前定義済み分析関数を利用した高度なアナリティクスを実施することが可能。分析目的ごとにアナリティクス環境を変更する必要もなくなる。
また、データストアは一元化されており、文字、数値、地理空間、時間、時系列、画像、音声、動画をはじめとして、さまざまなデータタイプとフォーマットをサポート。すべて一元的にアクセスできるため分析用のデータコピーも不要で、データの重複保持によるストレージの圧迫やリスク増大、データ不整合などから解放される。
さらに、アナリティクスに使用するツールや言語にも幅広く対応しており、他社製品を含めてユーザーは使い慣れた環境でアナリティクスを実行することができるようになっている。具体的には、言語としてSQL、Python、R、分析ツールはSAS、Jupyter、RStudioに対応している。
超並列処理に対応した高速性も特徴となっており、クラウドを基盤にして運用することも可能。従来の分析で240分かかっていた処理が10分で終了したなどの事例もあるという。
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