Revvity Signals Software(レビティ)が始動
旧パーキンエルマーから名称変更、ソリューション志向を強化
2023.06.08−レビティシグナルズソフトウェアが始動した。パーキンエルマーのインフォマティクス事業部の名称が変更したもの。新しい社名およびブランド名である「REVVITY」は、“変革する”(revolutionize)とラテン語で“生命”(vita)を意味する言葉を組み合わせたもので、「ライフサイエンスに革命を起こす企業」になる意識を込めたものだという。ニューヨーク証券取引所(NYSE)のティッカーシンボルも、5月16日にそれまでのPKIからRVTYに変わった。将来性の高い部門に重点を置き、残りを売却するという変革が完了したことになる。
パーキンエルマーは昨年8月、分析機器/フード/エンタープライズサービス事業を売却(パーキンエルマーの名称を継承)し、残ったライフサイエンスと診断、インフォマティクス事業を中心とする新会社に移行すると発表していた。新生REVVITYの2022年収益は30億ドル以上、従業員数は1万1,000人を超える。本社は米国マサチューセッツ州に置かれ、社長兼CEOをPrahlad Singh 氏が務めている。
パーキンエルマーインフォマティクスとして展開していたソフトウエア事業は、Revvity Signals Software Inc.として組織された。日本では、レビティジャパンのシグナルズソフトウェア事業部として活動していくことになる。ここ数年、急成長していた「Signals」を新しい名称に組み込んだことが印象的だ。
化学者が慣れ親しんできたChemDraw/ChemOffice、またクラウド型電子実験ノートSignals Notebookなど、Signalsファミリーとして展開してきた製品群はそのままだが、今後はソリューション志向がさらに明確になりそう。包括的な科学データ管理とデータ分析環境を統合したクラウドプラットフォーム「Signals Research Suite」が5月から提供開始されている。Signals Notebook、Signals VitroVivo、Signals Inventaを包含した統合ソリューションで、ワンプラットフォームにまとまっているので管理もしやすい。動作も軽快だという。
REVVITYになって財務面も強化され、インフォマティクス事業への投資もさらに機動的に行われるとみられる。今後の戦略が注目されるところだ。
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<関連リンク>:
レビティジャパン(日本語ホームページ)
https://www.revvity.co.jp/
レビィティジャパン(Signalsソフトウェアのページ)
https://www.revvity.co.jp/category/signals-software