- インテージヘルスケアと岡山大学がAI創薬で共同研究、難治性疾患治療薬
2022.08.27−インテージヘルスケアは26日、岡山大学とAI創薬に関する共同研究を開始したと発表した。学術研究院医歯学領域(薬理学)の細野祥之教授が行う免疫グロブリン(Immunoglobulin、略称=Ig)様細胞外ドメインを標的にする難治性疾患治療薬の研究テーマにおいて、新薬創出のためのAI創薬プラットフォーム「Deep Quartet」(ディープカルテット)による化合物デザインを実施していく。
- CTCが米TetraScienceの実験データ統合基盤クラウドサービスを提供
2022.09.10−伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は9日、米テトラサイエンス(TetraScience、本社・マサチューセッツ州、Patrick Grady会長兼CEO)と販売代理店契約を締結し、実験データ統合基盤「Tetra Data Platform」の提供を開始したと発表した。実験機器ごとに異なる拡張子やフォーマットで出力されるデータを、汎用的なデータ形式に変換して統合するもので、創薬におけるデータ活用を支援するもの。価格は1億円からで、3年間で10億円の売上を目指す。
- CTCがMI支援サービス「MI Success Lab」、分析スキルを技術移転
2022.09.16−伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は6日、マテリアルズ・インフォマティクス(MI)のための支援サービス「MI Success Lab」を提供開始すると発表した。顧客の持つデータをもとに、独自の人工知能(AI)技術を駆使して、新規材料開発に向けた目標性能の達成を実現するとともに、機械学習を行うためのスキルを顧客にトランスファーし、以後は自社でMIに取り組んでいけるように助ける。標準で3ヵ月ほどの期間で実施するプロジェクトとなり、費用は900万円から。3年間で30社の導入を目指すという。
- PFNとENEOSが汎用NN力場を機能強化、72元素対応に拡張し精度も向上
2022.09.17−Preferred Networks(PFN)とENEOSは16日、汎用原子レベルシミュレーター「Matlantis」のコア技術であるPFP(Preferred Potential)を機能強化し、最新版であるv3.0を提供開始したと発表した。深層学習によって構築されたいわゆる汎用ニューラルネットワーク(NN)力場で、計算可能な元素をこれまでの55から72元素に拡張。地球上に存在する物質の99.99%以上をカバーできるという。密度汎関数法(DFT)と同等の精度で力場計算ができることから、幅広い領域の材料探索を大幅に高速化できると期待されている。
- 分子機能研究所がコロナ感染症治療薬候補をリスト化、全系量子化学計算
2022.09.27−分子機能研究所はこのほど、最先端のバーチャルスクリーニングにより、新型コロナウイルス感染症治療薬の候補物質として、既存医薬品249品目と生物活性化合物184品目を見いだしたと発表した。辻一徳(つじもとのり)代表の研究成果で、International Journal of Molecular Sciences誌に論文が掲載された。ここ1年ほどは、実験での考察を含まないシミュレーションだけの論文は受理されないことがほとんどだというが、今回の研究は全系の量子化学計算を利用した手法の新規性と、予測結果の精度が実際に即していたことなどが評価され、掲載に至ったもよう。同社では、今回の成果をベースに広く共同研究先を募り、実験での評価を進めたいとしている。
- 三井情報がメタボローム解析プラットフォーム、複数検体を一斉解析
2022.09.28−三井情報(MKI)は27日、質量分析で得たメタボロームデータを解析する「MetaboAlign」(メタボアライン)を10月から発売すると発表した。複数の検体から取得した測定データを一度で定量的に比較できる解析プラットフォームとなっており、メタボローム解析の精度向上および効率化を実現できる。医療・創薬研究部分野だけでなく、食品や化粧品の機能性評価・商品開発に適用したいとしている。
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